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書評

UFO 第三種接近遭遇 外宇宙からの帰還 / レイモンド・E・ファウラー

翻訳:井上篤夫


ベティ・アンドレアソンのUFO拉致事件を扱った本。非常に不可思議な事件である。

著者のファウラー氏、NICAPの支部長やMUFONの創立メンバーで、アレン・ハイネックのCUFOSの調査官でもあった。以前に所属したNSA内でUFO情報にも接していたという。科学的な素養もあり、主にUFO関係の本を執筆している。調べてみるとアンドレアソン関連の続編を何冊かアメリカでは出しているが、邦訳はこれ一冊のみ。経歴的には一流のUFO研究家である。どうも、自身もアブダクションされた経験がある、らしい。他の本も是非とも読みたいが。

その後、彼の他の本の原著に挑戦中・・・。

調査には複数の医師や専門家が関わって、ベティたちの真実性を吟味している。


1967年1月25日の夕方、アンドレアソン家のそばにUFOがやってきて、エイリアンたちがドアを通り抜けて侵入し、何人もの子どもたちとベティの父親は「停止」させ、ベティを奇妙な世界に連れて行く、という話である。


証言が得られたのは、ベティ、娘のベッキー、父親のワイノ・エイホーであり、複数からの証言があるのは非常に信頼性を高める要素となる。これがベティ単独の話であれば、「幻覚でも見たんだな」と思われたであろう事例であるからだ。現に、アレン・ハイネックはベティからの手紙を読んでから、あまりの不思議さに調査する気になれなくて、数カ月放置していた。彼は実際の所、堅物なのである。


父親の言葉「わしがベティの家の窓から見た生物は、ちょうどハロウィーン・パーティのバカ騒ぎにようだった。わしはやつらが月星人の格好をまねておかしな頭巾をかぶっていると思った。かわるがわる跳びはねる様は滑稽だったな・・・・まるでバッタみたいだった。わしがやつらを見ているのに気づくと、バッタ跳びをやめた・・・いちばん前にいたひとりがわしを見た。気分が悪かったな。これがわしの知っているすべてだ・・・。」

ここだけで、かなり重要なことが書かれている。彼らはいわゆる「グレイ種」では無いのでは、と言うこと。私の知る限り、グレイたちがバッタのような跳ね方で進むとの証言は無い。(ただ、彼らの顔はグレイにそっくりなのであるが。目はまばたき等が多分違う)

ここで父親は「停止」させられてしまった。これはグレイもよくやる手法である。


それから、ベティのいる居間にエイリアン4人がドアを通り抜けて入ってくる。敬虔なクリスチャンであるベティは、『見知らぬものをもてなしなさい。天使かもしれないから(ヘブライ人への手紙、13:2)』という聖書の一節を思い出し、彼らに親切に振る舞うことにする。彼らの制服の肩のところに「鷲のようなマーク」が描かれているのに気づく。


そして、ベティはクアズガと名乗るエイリアンのリーダーに聖書を渡し(なんと手の上でコピー本を作成する!)、エイリアンからは小さな青い本をもらう。ここで、クアズガの手は太っていて爪がない。グレイの手は痩せているので明らかに違う。また、グレイ種は本をくれたりしない。

ただ、彼らがグレイの仲間であるということは、十分に考えられる。

クアズガに従い、ドアを通りぬけ裏庭に出るとUFOがある。ベティはUFOに乗る。(ここでクアズガは何度も「付いて来てくれますか?」とベティにお願いしている。グレイはこんなお願いなどまずしない。無理矢理さらうだけである)

この辺は簡単に書くのだが(興味ある人は本を是非とも読んで欲しい)、ベティは寝台に乗せられ、細くて長い針のようなものを鼻から突き刺され、脳まで通される。また、へそにも針を通され診断を受ける。これらの手法は、グレイと完全に同じである。ベティは子宮切除手術を以前に受けていたため、彼らから「器官のいくつかが無くなっている」と指摘される。

鼻から抜いた針の先には、最初には無かった小さい棘の付いた丸い玉が付いてくる。調査を行った77年当時、脳に埋められた玉を取り出すことがグレイ種の手術で行われると、聖書ばかり読んでいた彼女が知っていたことはあり得ないと思われる。この丸い玉、位置情報発信器や、被験者のそれまでの行動が記憶されるデータロガーのようなものらしい。実は彼女はこれより前にも彼らの拉致にあっていたという事になる。


検査が終わって、最初に乗ったUFOからは降り、彼女は通路を浮かびながら滑って進む。明るい部屋に着き、人がちょうど入り込むようなカバーの付いたイスに座り、カバーの中に身体を覆う液体が注ぎこまれる。これは明らかに彼女をどこかに移動する間の何らかの衝撃から身体を守るための措置だと思われる。また、口の中にシロップが少し流し込まれる。しかし、その移動もそれほど時間がかかったわけでも無いのに、目的地に着く。


ここからが、この誘拐事件の一番の見ものなのだが、ここから彼らは炭鉱の穴のような暗い長い通路を滑るように進み、奇妙な世界を見ることになる。

薄いガラスのようなものを突き抜けると、「赤い世界」に入る。ここにはビルディングの・ようなものにしがみつく目玉の飛び出たサルのような生き物がいっぱいいる。また、それらを通り過ぎ、円形の膜を突き抜けると「緑の世界」に入る。通路の脇に魚と鳥の合わさったような生き物がいる。ここにはピラミッドが建っていて、上からそれを見る。遠くに都市が見える。

そして、巨大なクリスタルの集まった構造体の前に来て、、そして、4メートル近い巨大な鳥と対面することになる・・・・!その巨鳥は、ベティに非常な熱さを与え、彼女の前で燃え尽き、そして・・・・燃えかすが大きなミミズのようなものになるのである・・・・!

これをどう解釈すればいいのだろうか?調査官たちは当然、夢を見たんじゃないか?と問うのだが、ベティは違うという。


私も以前、この話を短い記事で読んだ時には、口の中に入れられたシロップに幻覚作用があったんだろう、と思っていた。だが、本で詳細を読んでみれば、どうも、これはそういうものを本当に見たんではないか、という気がしてきた。それは、その行きと帰りの行程が全く順序だって逆の道をたどっていて、しっかりしていて、(奇妙であっても)幻想のようには見えないことから、私にはそう感じられるのである。

たとえば、グレイ種がアブダクティに幻想のようなイメージを見せることがあるのだけれども、そういったものとは全然違うように思える。

ではこれらは一体なんだろうか?と言えば、彼らのいわば「聖なるテーマパーク」のようなものではないか?ということ。そういう不思議なものが作られていて、ベティに参拝させたのである。

フェニックス自体は、ホログラムのようなものだった可能性がある、というか、一種の見世物じゃないか。お寺に千手観音が設置されているような。それが本物であるかニセモノであるか、という議論はあまり意味のないものだろう。

フェニックスがベティの深層心理を反映した幻影ではないか、という推論はある程度説得力があるのだけれども、彼らの制服の肩に描かれた鷲のようなマークは意味があるように思う。彼らがその鳥のようなものを信仰しているのではないか。

もちろん、地球に古代から伝わるフェニックスとの類似を考えざるを得ないわけだが、過去、彼らがやってきてこれを誰かに見せた話が伝わったということだろうか?後の催眠調査の時、彼らはたくさんの人数をUFOに連れて行ったが、完全な体験は2,3人だと言っている。フェニックスまで見て完全な体験ということか?

(後日の催眠調査で「青い本」の中身を調べようとした時に、エイリアンの思考が割り込んできて、いろいろ話を聞けている。非常に興味深い話であり、本当だとすればかなり重要なことを言っている。)


事件としては一つであるが、奇妙なストーリーであり、書ききれない。古い事件だけれどもやっぱり買ってよかった、と思わせる本であった。




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書評


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